熊坂遺跡第2次調査現地説明会に参加

>>メニューページへ

熊坂遺跡概要

2005/03/09 OUT

熊坂遺跡は笠縫の加治橋近く(ガソリンスタンド前、交差点近く)にあり、川沿いにある中橋場遺跡や加能里遺跡と同時期の遺跡で、ここには4~3千年位前、縄文時代後期、晩期の約千年程の期間に住んでいたとのことです。

湧水が近くにあること、その後も生活の場で在りつづけたことなど、この遺跡には様々な特徴があります。

説明会レポート

この近くの小さな竹林の裏に湧水があるのですが、ここではこうした豊富な湧水を利用していたのではないかとのことです。また、第2次調査では江戸時代頃の井戸の跡も発掘され、この場所がかなり古くから生活の場となっていて土が複雑に混ざっているとのことで、作業が大変そうでした。

今回非常に興味深かったのが、縄文時代にはかなり広域なネットワークが形成されていたということです。出土品のなかに、霞ヶ浦の製塩土器や、長野、伊豆、静岡などいずれかの産地から持ち込まれた黒曜石の矢尻があります。縄文人の活動範囲は広かったのだという話はよく聞きますが、こうして身近にその証拠が存在していると、なかなか感慨深いものがあります。

その他、結構大きめ(復元すれば20cm?)の土偶の下半分があって、これの背面の模様が東北の土偶と酷似しているそうです。それと、こうした縄文時代のものばかりでなくて、梵字が書かれていたハズの墓石の何か(プライスレス)とか、武族関連のものも出てきているとのことです。

日本は恵まれた環境にあって、昔から人々の文化レベルは高かったのだなと改めて思いました。それにくらべて今の自分ときたら(ry

Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。